はじめまして、サンドラさん。私はドイツ在住17年、夫はドイツ人、子どもは8歳の娘がいます。最初の12年間はベルリンで、現在は北ドイツのある街に住んでいます。
子どもは、いわゆるSozialbrennpunktの学校に通っており、トルコ人、アラブ人、アフリカ人、ブルガリア人、ベトナム人、ドイツ人等に囲まれて勉強しています。学校ではトルコ人とアラブ人、アフリカ人の間には確執があるようです。いまのところ、幸いなことにうちの娘は「チンチャンチョン」被害にはあっていないようです。
ドイツ人ばかりの地区に引っ越して、学校へ行かせるという選択肢は最初から、却下。いじめられるのは目にみえていたからです。ここに住むのも賭けのようなものですが、いろいろ予防線は張っており、いまのところ、何とかなっています。
私は娘が小さいときから、日本語で話しかけてはいました。でも、言葉の比重でいえば、ドイツ語に重きをおいています。絵本の読み聞かせ、話の展開の仕方、議論の仕方等、夫はみっちりとドイツ語でおしえています。これも、のちのちにいじめ等にあったときに負けないためです。日本語も話せるようになればいいなといまだに細々と続けていますが、娘が今、ドイツ語で大人顔負けの議論展開が出来るようになってきたことのほうが喜ばしいです。(どなたかも、書いておられましたが、私もドイツで生きる以上、ドイツ語が流暢というのは必須だと思います)
もし、言葉ができていても、ひどくいじめられて、学校へいきたくないっていったらどうする?と夫に聞いたところ、ドイツではおなじみの「Krankschreibung」だねと言われました。私はドイツに来たころ、この手を使うのは卑怯だと思っていましたが、ドイツの非常に硬直的な学校制度では、これを駆使するのも仕方がないことと納得がいきました。親が子どもを何の許可もなしに学校を休ませると、警察が来るなんて。。。
できたら、親はドイツの法律に詳しいほうがいいですね。もしくは詳しい人を知り合いに持っているといいかもしれません。いじめにしろ、なんにしろ、法律がものをいうドイツです。
そして、最後に。やはりドイツでは「声が大きくでる」「図体が大きい」というのは得ですねえ。こればかりは、子どもにはなんともしようがないかもしれませんが、、、。私はちなみにドイツに来て、声が大きくなりました。
それから、大人同士だと挨拶するときも、初対面の人にはしっかり目をみて、握手も力をこめてやります。これで私はあまり馬鹿にされずにいます。道で馬鹿にされても、言い返します。
前にチンチャンチョンじゃありませんが、Rの発音をばかにされたので、「じゃあさ、さしすせそって、早口でいってみな」といったところ、そのドイツ人はいえずに黙りこくってしまいました。子どもみたいで私もこの手のことで言い合いをするのは本当は嫌いなのですが、まさに郷に入れば郷に従えです。日本人の感覚からいくと抵抗のあることもありますが、ドイツに住んでいる以上、ある程度は妥協も必要かと思います。
サンドラさんのご存知のことばかりだったかもしれません。長くなってすいません。